長崎型気候風土適応住宅の基準
気候風土適応住宅とは、伝統的工法を採用する場合等で、地域の気候及び風土に応じた特徴を備えていることにより、建築物省エネ法で規定する外皮基準が適用除外となり、かつ、一次エネルギー消費基準が緩和される住宅です。
気候風土適応住宅の基準は、全国共通の基準のほか、所管行政庁ごとに定めることが可能です。
令和6年4月1日に、長崎県内の建築物省エネ法の所管行政庁は、関係団体等の協力を得て「長崎型気候風土適応住宅の基準(案)」を定め、説明義務制度の中でのみの運用をしておりましたが、令和7年4月1日より、原則全ての新築住宅に対する省エネ基準の適合義務化が施行されることに合わせて、長崎県内の所管行政庁が定める統一した基準として、次のとおり、「長崎型気候風土適応住宅の基準」を定めました。
基準の内容
長崎型気候風土適応住宅の基準[PDFファイル/966KB]のとおり
対象住宅
木造住宅
適用区域
長崎県内全域
関係所管行政庁(長崎県、長崎市、佐世保市、島原市、大村市、五島市)
適用開始日
令和7年4月1日
気候風土適応住宅チェックリスト【長崎県内用】
以下の通り、長崎県内における気候風土適応住宅のチェックリストを定めました。
本チェックリストは、建築確認及び省エネ適判の申請時において、基準への適合状況の確認に活用することを想定しています。
建築確認においては、建築基準法施行規則第1条の3第1項の表2の第85の2項に掲げる「建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令第1条第1項第2号イただし書きの国土交通大臣が定める基準に適合することの確認に必要な図書」の一部として、省エネ適判においては、建築物省エネ法施行規則第3条第1項の表の(い)欄に掲げる「設計内容説明書」として扱うことができます。
必要事項を記載のうえ、申請書類に添付してください。
気候風土適応住宅チェックリスト【長崎県内用】[Excelファイル/18KB]
長崎型気候風土適応住宅基準運用ガイドライン(解説書)
長崎型気候風土適応住宅の基準の解説や確認申請時に必要な設計図書等を示したガイドラインを、一般社団法人長崎県建築士会の協力のもと以下の通り作成しました。
※公表準備中
よくある質問
Q1 気候風土適応住宅とすることのメリットは何か
A1 建築物省エネ法において、原則全ての新築住宅に対して省エネ基準適合が義務化されましたが、気候風土適応住宅とすることで、外壁や窓等の断熱性能に関する基準が適用除外となり、かつ、住宅を利用する際に消費するエネルギーに関する基準が緩和されます。
Q2 基準に適合しているかどうかについては審査があるのか
A2 省エネ基準適合義務化にあたり、気候風土適応住宅の基準の適合については、原則として、一次エネルギー消費量基準の適合を仕様基準により確認している場合は、建築主事又は指定確認検査機関への建築確認申請の中で、性能基準(Webプログラムによる確認)により確認している場合は、所管行政庁又は登録省エネ適判機関への省エネ適判の中で審査されます。
一方で、都市計画区域外の平屋かつ200平方メートル以下の建築確認申請が不要なものや、平屋かつ200平方メートル以下で建築士が設計・工事監理をし、省エネ審査・検査の対象外になるものについては、建築士の責任において基準適合を確認していただくこととなります。
Q3 長崎型住宅との違いは
A3 長崎型住宅と長崎型気候風土適応住宅は、どちらも長崎の気候風土を踏まえた住宅ですが、その位置付けや求められる性能が全く異なるものです。
長崎型住宅は、県民の負担軽減を目的として産学官連携で推進するプロジェクトで、長崎の気候風土に即した長持ちする住宅仕様等を定め、「長崎型住宅」としてブランドの創出・普及を図っており、条件の中で建築物省エネ法における省エネ基準を超える性能を求めている他、構造や維持管理性能等においても一般の住宅より高い性能を有しております。
一方、長崎型気候風土適応住宅は、建築物省エネ法により位置付けられているもので、伝統的工法を採用する場合等で、地域の気候及び風土に応じた特徴を備えていることにより、建築物省エネ法における省エネ基準が緩和される住宅です。
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