「長崎W2号」の特徴

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生育の特徴

  • 「長崎W2号」は、「ミナミノカオリ」と比較して、出穂期は2日遅く、成熟期は同程度です。
  • 稈長が短く、稈質が強いため、強い風が吹いても倒れにくく、収穫期に雨に遭遇しても穂発芽しにくい特徴を持ち、気象災害の影響を受けにくい品種です。
  • 穂数はやや少ないものの、穂長が長いため、子実重は重く、検査等級も優れます。

※穂発芽とは、収穫期の降雨等により穂の中の種子が発芽する現象です。穂発芽すると、蓄えられたデンプンなどがエネルギー源に消化・分解されます。これにより、こむぎの収穫量の低下や品質の低下を引き起こします。

生産性 出穂期 成熟期 稈長 穂長 穂数 子実重 千粒重 検査等級
「長崎W2号」 4/8 5/30 85cm 8.7cm

42,000本/a

43.0kg/a 38.0g 1.8
「ミナミノカオリ」 4/6 5/30 89cm 7.5cm 44,000本/a 40.2kg/a 38.0g 4.7

播種年度2009年から2011年の3か年平均(農技センター)

検査等級:1.0(1等上)から3.0(1等下)、4.0(2等上)から6.0(2等下)、7.0(規格外)の7段階表示

製粉の特徴

「長崎W2号」を製粉すると、灰分の含量はやや低く、製粉歩留、ミリングスコアともに高いことから、製粉性は極めて優れています。

製粉性 原粒タンパク含有率 原粒灰分含量 製粉歩留 ミリングスコア
「長崎W2号」 11.1% 1.56% 73.4% 85.8%
「ミナミノカオリ」 13.3% 1.62% 66.2% 75.9%
  • タンパク質含有率:12%以上含むものは強力粉、8.5%以下のものは薄力粉、その中間は準強力粉・中力粉に分類されます。
  • 灰分:小麦の外皮や胚芽部分に含まれるミネラルです。灰分は高いと製粉適性が劣るため、1.75%以下が望まれています。
  • 製粉歩留:原料小麦に対して得られる小麦粉の割合です。
  • ミリングスコア:灰分を加味した製粉適性の評価値です。高いほど製粉適性は優れます。

製麺の特徴

  • 「長崎W2号」はアミロースの含量がやや低いため、麺にしたときに滑らかで、もちもちした食感となるのが最大の特徴です。
  • グルテンの質が強いため、時間が経っても伸びにくいです。

ちゃんぽん麺

粉の色相
品種 色差計 L* 色差計 a* 色差計 b*
「長崎W2号」 88.46 0.48 14.35
「ミナミノカオリ」 87.37 0.62 13.56

農技センター2009年から2011年の3か年平均

  • 「長崎W2号」は「ミナミノカオリ」と比較して、L*(明度)はやや高く、a*(赤み)は低い。b*(黄み)はやや高い。
生物物性、沈殿特性
品種 ファリノグラム(2009年から2011年の3か年平均) アミログラム(2011年)
吸水率 形成時間 安定度 弱化度 パロリメーターバリュー 糊化開始温度 最高粘度温度

最高粘度 (アミロ値)

ブレークダウン
長崎W2号 61.4 2.2 2.5 95 47 57.7 88.4 1175 485
ミナミノカオリ 68.1 4.4 3.8 117 52 56.0 88.0 785 245
  • 吸水率:硬質小麦は値が高い。
  • 形成時間:強力粉は長い。
  • 安定度:強力粉は値が大きい。
  • 弱化度:強力粉は値が小さい。
  • パロリメーターバリュー:菓子用は30以下、麺用は30から70、パン用は70以上。
  • 最高粘度(アミロ値):低アミロース品種(高アミロペクチン)で1200以上。穂発芽混入による低アミロ(300以下)は製麺特性低下。
  • ブレークダウン:値が大きいほど、製麺性が良い。
製麺適性試験
年度 肌あれ かたさ 滑らかさ 食味 総合
2009 0.500 1.500 -0.167 0.278 0.444 0.500
2010 -0.115 -0.423 -0.077 0.077 -0.154 0.000
  • 基準は「ミナミノカオリ」。パネラーは2009年18名、2010年26名。かたさは+がかたく、ーは柔らかい。
  • 「ミナミノカオリ」と比較して、麺の外観(肌あれ)はやや優れますが、色の評価は年次により異なります。
  • 食味はやや優れ、総合的にやや優れます。

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