■所在: (本所) TEL(0957)26-4413 / FAX26-9197 |
■職員数: 研究5 |
当研究室は、農作物(茶、バレイショ、果樹を除く)を害する病害虫の発生生態解明、被害解析、調査技術および防除技術確立を業務としています。
新規作目の導入、栽培方法の変化、地球温暖化等の気象変動など作物の栽培形態、環境は、絶えず変化、進歩しています。これにともない新しい病害虫の発生、これまで発生していた病害虫の発生および被害状況の変化が生じ、新たな問題となります。また、農薬が効かない病害虫(薬剤耐性菌、薬剤抵抗性害虫)の発生も、イタチごっこの長年の問題となっています。
一方、農業生産を取り巻く課題として、①環境に配慮し、環境にやさしい農業(環境保全型農業)の展開、②安全な農作物の生産・供給に関心が高まっています。また、③スマート農業の技術を活用した防除体系の確立も強く求められています。
このような状況の中、当研究室では、生物的防除技術(生物農薬、土着天敵)、物理的防除技術、耕種的防除技術の開発およびこれら技術と化学的防除技術(化学農薬)を組み合わせた総合的病害虫管理技術(IPM)の確立並びにドローン防除やAI診断など、スマート農業に対応した病害虫管理体系の構築について積極的に取り組んでいます。
研究課題
現在取り組んでいる研究課題
- タマネギべと病の一次伝染の初発時期予測システムとドローン防除技術の開発による省力的防除技術の確立
(R3~R6:県単)
- 世界初の制虫技術の確立!害虫忌避診断システムに基づき野菜・花き類の地上地下部を同時に防除
(R2~R4:イノベーション創出強化研究推進事業)
- アスパラガスにおける天敵を活用した環境保全型害虫管理技術の開発(H31~R4:県単)
- AIを活用した病害虫診断技術の開発(H29~R3:委託プロジェクト研究)
- イチゴ「ゆめのか」の高単価果実生産技術の開発(H31~R3:県単)
終了した研究課題
- ショウガ科作物産地を維持するための青枯病対策技術の開発
(H29~31:イノベーション創出強化研究推進事業)
- 単収日本一を目指したイチゴ「ゆめのか」の増収技術開発(H28~30:県単)
- インセクタリープラントを活用した環境保全型害虫管理技術の開発(H27~30:県単)
- イチゴ輸出に対応した病害虫管理体系の実証
(H28~30:革新的技術開発・緊急展開事業 地域戦略プロジェクト)
- 九州におけるイチゴ病害虫の新防除体系の実証
(H26~30:戦略的イノベーション創造プログラム(SIP))
- 市場性の高い超極太アスパラガスの栽培技術確立(H27~29:県単)